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愛知県立芸術大学校舎群とキャンパス環境保存に関して現在の実態をお知らせ致します。 県、大学は「改修」と言う言葉を巧みに使い、将来建替えに近いプランである事をうやむやにしています。 実際、現在公開されているプランでは校舎群の空間構成の全方向を塞ぐかたちになる事が予測出来るし、新音楽棟建設による環境負荷ははかり知れません。 なぜ最も自然が育まれた場所に建設しなければならないのか、それを巧妙に「改修」と思わせる意図は何処にあるのか。私達があえて「破壊」「建替え」と言う根拠をここに掲載して行きます。
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/なんら変わらぬ姿勢/  先般大学のホームページに現状のプランが公開され、市民からの意見を募っています。しかしこの公開の仕方にいささか疑問を持ったのは私だけでしょうか。  建築群の価値を理解したコンセプトや将来計画が明快にわかる説明も無く、むしろ問題点を見にくくしてあるため一般市民は勿論、学生さんたちさえもプランの真意を理解する事が困難であり、それに対し意見を言えと言うのはあまりに無理矢理だと感じます。「改修」と言う言葉を巧妙に使い、実際は当初と何の変わりもない音楽棟の建設と、将来へ向けた建築群空間構成の変更計画をあの図面から見てとれるのは、プランを計画した者か関係者でなければ中々推察する事が出来ないでしょう。  現計画のまま建設を進めれば、豊かに育まれた環境は間違いなく破壊されます。新しいコンクリートを透過した雨水は、水棲生物を絶滅させ、水辺に育つ植物は枯れて行くでしょう。  開学当時、まさにエコノミックアニマルの時代。里山を崩しニュータウンなどを建設する事はあたりまえ、環境保全など人々の思考の中にはほとんどありませんでした。しかし、吉村チームの建築計画には、はっきりと自然を意識し、それらを配慮した事実があるのです。単に箱物でなく、自然を活かしながら自然と共に人々が集い生活をする空間構成が現在の愛知県立芸術大学校舎群には存在するのです。  動線を断ち空間構成を壊し、最も環境負荷が大きいとわかりきっている場所に新音楽棟を建てるプランはこれまでの全てを否定するものであり、それさえ理解出来ない関係者達には唖然とするばかりです。  直すな、建てるなとは言いません。断固「弓が天井に当たる」「熱さで倒れる学生がいる」「害虫がいる」「屋外での学習は有り得ない」と言うのであればせめて学識者の集団として、この程度の事に配慮したプラン作成を行って欲しいものだと考えます。  先般より行っていた保全のための署名集めは、総数で数千に満たない署名ですが、日本を入れて世界27カ国の一般市民、有識者から我々の思いへの賛同と、吉村建築群と周辺環境の持つ文化的価値を再認識するにはあまりあるものと実感しています。  中京都、経済活性、劣化部の補修、空調の増設、多いに結構です。ただ、「芸樹の森の創造」と称して里山を破壊し、価値ある建築群の空間構成を台無しにする事だけはしないでください。 日本の建築と周辺環境をまもる会 uses-it.org
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